みなさんは尹東柱という韓国の詩人をご存知ですか?
韓国の教科書に必ず出てくる詩人で、「序詞」や「星数える夜」という詩が特に有名。
尹東柱の詩は、大学入試試験(修能)にも必ず出てくるので、
韓国人で知らない人はいないくらいに有名な詩人です。
その尹東柱は、日本の福岡でその生涯を閉じました。
2月13日、「尹東柱の詩を読む会」の主催により、
1945年2月16日に彼が亡くなった福岡刑務所跡地(現在の福岡拘置所付近)で、
77回目の追悼式典が行われました。
尹東柱の詩を読む会は1998年に設立され、現在も世界各地で活動が続いています。
2021年の様子はこちら
コロナの前までは盛大に行われていた尹東柱の追悼式典ですが、
コロナになってからは最小人数で、野外での開催となっています。
この日は、前の年と同様に冷たい雨が降る日でしたが、
式典開催の予定時刻には、雨も止み、ほっとしました。
遠くは大分県竹田市から参加の方も無事に到着し、
黙祷から式は始まりました。
昨年に引き続き、駐福岡大韓民国総領事館のイム領事も参加され、ご挨拶。
一人ずつ、自己紹介と尹東柱の好きな詩を朗読していきます。
最も有名な詩、序詩(서시)。
「星数える夜(별 헤는 밤)」。
尹東柱詩人の詩は、日本の占領下で本当の自分を殺して生きる姿や、生きるもの、死にゆくものに対する思いなどが滲む作品が多く、何度読んでも新しい解釈や発見があります(尹東柱の詩を読む会の方も「難しい!深い!」とおっしゃっていました。)。
この「空と風と星と詩 尹東柱 全詩集(伊吹郷 訳)」はいわば尹東柱ファンのバイブル。
すでに廃盤になっているため、入手が難しいかもしれませんが、
タイミングがよければ、中古品などが出ているかもしれません。
今年も参加させていただき、ありがとうございました。
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