韓国旅行

【死ぬまでにみたい絶景】韓国田舎旅 青山島(チョンサンド)

3月は本当に忙しかった。毎年3月の年度末は忙しいが、今年は例年にも増して忙しかった。終わりが見えていたから頑張れたような気がする。ずっと行きたかったチョンサンドに行くことを決めていたから!!チョンサンドは漢字では「青山島」と書き、スローシティとしても有名な島。

私はこの島の写真を、ある知人に見せてもらって以来、死ぬまでに絶対に行きたい場所の一つとして、行く機会を虎視眈々と伺っていました。

今年(2019年)の3月は、土日ほぼ休まず仕事をしたため、繁忙期がひとしきり終わった後に、その代休を4月に取ることにし、チョンサンドに行くことを決心しました。

きっかけはこの写真の風景。知人からこの場所の話を聞いて、一瞬でチョンサンドに行くことを決心しました。


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チョンサンドの場所

チョンサンドは遠いです。ものすごく遠い。心してかかるべし。

まず、場所はチェジュ島と韓半島にある島で、島の大きさとしては韓国の島の中でも10番以内に入るくらい大きな島なんだとか。(チェジュ島除く)

チョンサンドに行くためには、まず莞島(ワンド)という島まで行く必要があります。莞島(ワンド)は島とはいえ、橋でつながっているためソウルからはバスで行くことができます。

ワンドからチョンサンドは船に乗って約1時間で到着。バスを二台積める船で、かなり大きい。お祭りの時期だったこともあり、甲板や客席はすごい人!

酔い止めを飲まなかったことをちょっぴり後悔しましたが、甲板側のベンチに座っていたためか、船酔いは特にありませんでした。

チョンサンドとはどんなところ?

チョンサンドは、菜の花が有名な場所で、韓国ドラマの撮影地としても何度か使われています。

特に韓国内では、韓国全羅南道民謡やパンソリという伝統芸能を題材にした1993年公開の映画「ソピョンジェ(日本タイトル:風の丘を越えて/西便制)」の撮影地としてもよく知られています。

 

このソピョンジェという映画は、韓国で初めて100万人入場者を記録した映画なんだとか。

私自身もチョンサンドに行く前は、この映画を見てから行きましたが、島にいる韓国人のほぼ全ての人はこの映画のことを知っているようで、この映画に出てくる「アリラン」を口ずさんでいる(というにはだいぶ大きい声で熱唱w)人も多かったし、撮影地ではこのアリランが流れていたりと、映画を見てから行ったため、より島の良さを味わえたような気がします。

ソピョンジェの撮影地の紹介。

日本の人には「春のワルツ」、「ピノキオ」などのドラマ撮影地としてもよく知られているそう。

春のワルツ撮影地。桜も満開!
ピノキオ撮影地

また、チョンサンドは、韓国のアワビ養殖のトップを誇る場所で、海のいたるところに四角い海苔のようなものが見えますが、これは「アワビのマンション」とも言われるアワビ養殖のネットです。沖合では海苔と昆布の養殖も行なっているようです。

海の向こうに見えるのがアワビのマンション

さて、ここからは実際のチョンサンドを紹介していきます。

実際に行った方法と時間

今回、チョンサンドにいった方法は以下の方法。


2019年4月5日(金)

  • 15:10
    ソウル→ワンド(莞島)

    ソウルの高速ターミナルからバスへ乗車。(途中2回休憩あり)

  • 20:30
    莞島バスターミナル 到着

    5時間強 所要

  • 21:15
    ゲストハウスへ(徒歩10〜15分)

    バスターミナルからてくてく歩いて、ゲストハウスへ。

  • 21:00
    ゲストハウス「ワンドネシア」宿泊。
ゲストハウスで食べた朝ごはんのベーグル。
ワンドターミナルのすぐ横にある港
エイがたくさん干されていて、エイリアンみたいです…

2019年4月6日(土)

莞島フェリー旅客ターミナル

健康の島、ワンド!と書いてある。
ワンドからチョンサンドへの船の時間
  • 9:40
    ワンド旅客ターミナル 到着・チケット購入

    ターミナルロビーにはものすごい人が乗船を待っています。
    この日は繁忙期とのことで、往復で購入。※要パスポート

  • 10:10
    船出発

  • 11:00
    チョンサンド港 到着

    この日はチョンサンド泊予定で、宿泊予定の宿の方にピックアップをお願いしていたので、ホストと港で合流。

  • 13:00
    宿に荷物を置き、海の近くで、昼食。

地元の婦人会の方々がやっているお店で、キムチチヂミとマッコリを味わうことに。

上から、「海鮮チヂミ&マッコリ 15000w」「ヨモギチヂミ&マッコリ 10,000w」「キムチチヂミ&マッコリ 10,000w」

満開の大根の花に囲まれて、海辺でチヂミにマッコリ!!

 

最高すぎる。

最高の組み合わせ

14:00 チョンサンドの観光名所 ボムバウィ(虎の岩)、「ソピョンジェ」撮影地を回るため、スローロード(1~4コース)を逆コース(4→1の順)で歩く。

スローロード(슬로길)

青山道スローロードは、 青山道の住民のマウル(集落)間の移動に利用されていた道として、美しい風景に酔いしれてしまい、歩くスピードも遅くなってしまう、ということで、「スローロード」と名づけられました。2010年、全11コース(17日)42,195kmに及ぶ道がオープンしました。道があるその風景、道沿いに住んでいる人、道にまつわる話と交わいながら歩くことができるように、各コースを造成したのが最大の特徴で、2010年、文化体育観光部の「ストーリーがある生態探訪路」に選定、2011年に国際スローシティ連盟公式認定の世界スローロード1号に指定されるなど、道がもつ美しさが対外的に認められました。 (原文を日本語に翻訳)

莞島郡HP スローシティ青山島 (スローロードの説明は韓国語のみ)
ワンド郡公式サイトより

スローロード(トレッキングコース)は、全部で11コースあり、島を一周するように作られています。

 

港でムルフェ

17:00 港で早めの夕食。アワビのムルフェ!

 

ムルフェ(물회)とは、直訳すると「水」「刺身」で、野菜や刺身などが入った冷製スープです。中に入っている具を食べたら、そうめんかご飯を入れて、そのスープを楽しみます。

19:00 宿 到着。

港のマートで買ったビールとお菓子で二次会。

2019年4月7日(日)

午前中まったりと準備をし、2時間弱トレッキングをしてから港へ。

14:30 チョンサンド港 発の船に乗り、ワンド港へ。

海藻の混ぜご飯?海苔巻きを港の乗船直前で3000ウォンにて購入。写真は船のお供、グミ。

 

 


島内での交通

チョンサンドには鉄道はなく、移動はバスのみ。

港を出てすぐのところに、循環バス(観光バススタイルのバス)乗り場があり、窓口でチケットを購入し、バッチのようなものを受け取ります。5000ウォン(約500円)で乗り降りし放題です。

私は今回はホストの方にお世話になったため、利用しませんでしたが、ほとんどの人がこのバスを利用しているようでした。

スローロード

チョンサンドには島をぐるっと回るトレッキングコースがあります。

まちの各所にこういった案内板がある。

コースは全部で11コースで、それぞれ1時間〜2時間で回れるコースとなっており、ぐるっと島を一周するようにコースが設定されています。コースのそれぞれには、観光スポットも組み込まれており、歩くだけでチョンサンドが満喫できます。

下のリンクはワンド郡の公式HPで、韓国語のみのHPではありますが、韓国語のできる方や写真だけでも見てみたい方はぜひチェックしてみてください。

ワンド郡公式HPスローロード(韓国語のみ)

チョンサンド観光紹介ページ(英語)

チョンサンドの絶景 総整理!

ソピョンジェ撮影地 一面の菜の花。

冒頭でも紹介したように、チョンサンドは菜の花が有名な島です。

この写真のように海に向かった棚田が一面黄色に覆われ、海のブルーとのコントラストを感じられるこの景色は、絶景以外、表現のしようが無いほど、本当に「美しい」の一言です。

私はこの写真一枚で、このチョンサンドに行くことを決めたほど、この景色が見たかったし、この写真を自分も撮りたかったのです。

ソピョンジェ撮影地~港までの高台の道

ソピョンジェ撮影地から港に向かう道は、海と菜の花畑を大パノラマで見渡すことができます。特にパンフレットなどで紹介はされていないものの、ここの景色も圧巻でした。

ソピョンジェ撮影地から港に向かう道から見た景色。

港からはゆっくりお散歩しながら30分もあればたどり着く場所です。ちなみにここは、スローロード1コース。1コースは港がスタートなので、ぜひ歩いてみてほしい道です。 

絶景すぎて同じような写真を撮って撮って撮りまくったチョンサンド。

虎の形の岩「ボムバウィ(범바위)」

虎の形にみえる?

ここ、青山島の観光名所の一つ、ボムバウィです。ボム(범)というのは、虎(豹)という意味の韓国固有語で、虎の形に見えることから、この名前がついたと言われています。

車が入れるエリアからは、約1.8kmでゆっくりあるいて1時間ほどでしょうか。しばらく山を登ると大きな岩があり、これが虎の形に見えるんだとか。

この山頂にはチヂミやマッコリを楽しめる展望所兼休憩室があります。(韓国では登山をしたら、チヂミとマッコリで乾杯することが多い!)ボムバウィを見たら、トレッキングコースを歩き進めます。 

ここからの景色が絶景中の絶景。

チョンサンドでの宿は?

夕方にはこんな景色も見れる。

チョンサンドのマストポイントだけ見るというなら、日帰りでも可能だと思います。ソウルなど韓国各地から観光で訪れている人たちのほとんどは、日帰りのようでした。話を聞くところによると、大体の人は夕方6時の船で本土に戻るということで、週末にも関わらず、美しい夕日の時間には、人はほとんどいませんでした。島の夕日は本当に美しいし、人がいない時間帯に、菜の花畑と夕日を独り占めできるので、島宿泊をお勧めしたいです。

夕焼けと一面の菜の花は一見の価値あり。 あいにくPM2.5の影響で霞み気味。

この島に泊まる場合は、ペンションを借りて滞在する人が多いようで、至る所でペンションの看板を見かけました。港近くにはモーテルなどもあるようだったので、韓国語が通じれば、宿は現地調達もできそうだったけど、島で一泊するのであれば、あらかじめ抑えてから行くことをお勧めします。

私は夕日を見たかった&朝の散歩をしたかったので、AirBで港の反対側にある民泊を予約しました。(約9,000円)

韓国語ができないと直接予約は難しいし、韓国限定のプラットフォーム内での予約のみだったりと、チョンサンドの宿を見つけることが本当に難しいです。Booking . comやその他サイトでも、チョンサンドの宿が出てくるサービスも少なく、AirBでやっと見つけた、という感じでした。

可愛いニャンコのいた宿

島で昼酒を楽しむ。

チョンサンドといえば、なんといってもアワビ。港の周りには、海鮮系の食堂が並んでおり、多くの人が外のテラスで、乗船前の一杯を楽しんでいます。私もせっかくチョンサンドに来たのだから、と一日目の夕食はアワビを食べることにしました。

港近くの『海女食堂(ヘニョシクタン)』

店の写真は撮り忘れてしまいましたが、港にある店舗のメニューはほぼ同じだったので、あとは好みで店を選ぶといいと思います。私は、ある程度、人が入っている店舗を選ぶことにしました。

メニューを見ると、
お刺身盛り合わせ大・小(50,000ウォン/30,000ウォン)、
アワビのビビンパ(ジョンボッビビンパ)、
ウニのビビンパ(ソンゲビビンパ)、
ホヤのビビンパ(モンゲビビンパ)(各15,000ウォン)、
キムチチゲ、テンジャンチゲ(各8,000ウォン)。

 

いろいろ頼みたいメニューはあったものの、港にきたんだし、港が見える外のテラス席に座って、ここはやっぱり「ムルフェ」を頼むことに。

ムルフェとは、甘酸っぱい冷麺のスープのような汁の中に、刻んだ野菜と、海鮮が入っているもので、具を食べ終わった後は、麺やごはんをそのスープに入れて、最後まで味わうという料理。地域ごとに内容や味付けは少しずつ違うようですが、海産物が有名なエリアにいったらぜひ食べたいメニューです。

ムルフェ(15,000ウォン)と、イプセジュという全羅南道の焼酎(4,000ウォン)

中に入っているのは、アワビとたっぷりのナマコ。臭みは全くなく、こりこりした触感が最高です。

さっぱりとした甘みのあるソジュが進む!!!

ついうっかり「生きててよかった!」と口走ってしまいそうになってしまいます。

下にはシャキシャキとした歯ごたえの野菜がたっぷり入っています。上にのっているアワビとナマコを楽しんだ後は、よく混ぜて野菜と一緒に味わい、残ったスープにご飯を入れて、〆るのがムルフェの醍醐味。

おかずも海鮮系。全部おいしい。

乗船前は、「ドンフン水産」のサンナッチ(テナガダコの踊り食い)で一杯

二日目の乗船前に再び港に来ました。島を満喫すべく、前日とは違う店舗で、サンナッチを食べることにしました。

メニューを見てみると、サンナッチを扱っているお店はすべてではないようで、メニューを確認してから、今回は「ドンフン水産」というお店に入ることにしました。天気もよかったので、ここでもやはりテラス席に座ることに。ここでもやはり、昼酒。休暇の醍醐味。

「最高」の一言。

この一杯のためにチョンサンドに来たといっても過言ではありません。

まとめ

チョンサンドは以下のような人にぴったりの場所だと思います。

 

  • 韓国の田舎を楽しみたい
  • 絶景を見たい
  • 絶景写真を撮りたい
  • 海鮮大好き
  • 海の幸をアテにのんびり昼酒をしたい
  • ゆったりとした時間を楽しみたい
  • 日本人のいない観光地に行きたい

 

チョンサンドは、例年4月初旬に開催される菜の花祭り(スローシティフェスティバル)開催中に行くのがおすすめです。ソウルからの道のりはかなり長いため、おやつなどの間食をしっかり持って島に入ることをおすすめします。

チョンサンドに行って思ったこと。やはりその国の魅力や真の姿は田舎に行ってこそ!ということ。本当の韓国を体感しに、ぜひ行ってみてほしい場所です。

現地の方にいろいろ話を聞き、島を見て回った話は以下にまとめていますので、併せて読んでみてください。

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韓国を仕事にするかたわら、ブログを書いています。コロナ前は365日のうち100日くらいは韓国にいたので、そのくらいまで戻したい所存です🙏

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