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安東焼酒 福岡セミナー参加レポ【韓国伝統酒】

2023年5月22(月)に福岡市博多区で実施された「安東焼酎ティスティングイベント(主催:安東焼酎協会)」に参加してきました。最近、韓国の伝統酒にハマっているので、本当に嬉しいイベントでした。日本国内ではコロナ禍で渡韓できない時期に、コンビニでチャミスルやテラ(ビール)を手軽に購入できるようになったものの、韓国の伝統酒はまだなかなか知らない人も多いと思うので、今後このブログでも紹介していきたいと思います。

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韓国伝統酒・安東焼酒セミナー

このイベントは、安東焼酎協会の主催で開催されたイベントで、参加者は15名ほどでした。平日・月曜日の15:30からの開催ということで、私は仕事を早めに切り上げて、走って会場に向かいました。

席に着くと、今回のセミナーのチラシと資料が置いてありました。可愛い韓国伝統酒のシールは参加者全員プレゼントとのこと。

安東焼酒(アンドンソジュ)とは

韓国の安東焼酎は700年もの間、焼酎の製法を守り抜き、穀物だけで作り続けてきた焼酎。韓国の伝統的な蒸留焼酎の代名詞とも言える安東焼酎を製造している蒸溜所は安東市内に10箇所あります。安東焼酎協会は、安東焼酎の技術を伝統し、ブランドの声明を維持すると共に、安東焼酎の権益のための活動を行っている団体です。

画像中央の矢印が安東市

安東は1271年から韓国で最初に焼酎を作った都市であり、1540年には焼酎製造の秘法を対外に公表し、その技術を普及させた年でもあります。

韓国の希釈式焼酎の低価格知っ城が活発になった状況下でも、協会ではこれまでの伝統製造方式の韓国伝統焼酎を受け継いでいる安東焼酎を世界に知らせ、韓国を代表する伝統式の蒸留焼酎として海外の有名な蒸留酒のある地域とも交流活動を行ってきています。

イベント時の配布資料より

安東焼酎の作り方を動画で見たい方はこちら👇

安東焼酎 蔵元紹介

名人 安東焼酎(명인 안동소주)

45度(白)、35度(緑)の2種類。


安東焼酎は、700年前の高麗時代に初めて韓国に伝わり、安東の潘南(반남)朴氏の家醸酒(가양주 名家で作られているお酒)として500年の伝統を受け継いできた安東焼酎を25代目の孫であるパク・ジェソ名人が歴史と正当性をそのまま受け継いで作ったオリジナル安東焼酎として、誇りを持ってお酒作りを続けています。パク・ジェソ名人は1995年7月15日、韓国政府から伝統食品名人6号に指定され、今日まで安東焼酎の伝統的な深い味わいと、香りをそのまま受け継いでいます。

イベント時の配布資料より

名人安東焼酎 パク・チャングァン(박찬관)代表

1987年度韓国の無形文化財、韓国の食品名人として指定され、ハルモニ(先代のご婦人)が無形文化財・食品名人に認定。イギリスのエリザベス女王が安東に来た際に、韓国の47品目の名産品でおもてなしをし、そのハルモニがお酒をもてなしした、とのこと。

「名人安東焼酎」の原料は米、自家製の麹(누룩)、水の3つだけで作ります。日本酒のような「清酒」を作ってから、蒸留し、さらに40日発酵させて、100日保管して熟成させると、美味しい焼酎ができあがります。ここの「名人安東焼酎」では、19、22、35、45度の4種類の度数のお酒があります。

45度の焼酎は、ウィスキーを楽しむように吟味しながら味わうのがおすすめの飲み方。テイスティングで実際口に含んでみると、米焼酎のような香りがふわっと鼻を抜けます。シンプルですっきりした味わい。米焼酎が好きな人はこの「安東焼酎」も大好きなはず。安東焼酎の中で、売上ナンバーワンの焼酎です。

民俗酒 安東焼酎(민속주 안동소주)

新羅時代以降、安東地方の名家で伝承されてきた安東焼酎は、チョ・オッカ夫人が伝統的な安東焼酎の醸造秘法で製造、伝承、保存し、1987年5月13日に慶尚北道無形文化財に指定され、2000年9月18日に伝統食品名人に指定されました。

現在、安東焼酎は慶尚北道無形文化財と伝統食品名人に指定され、機能保持者であるチョ・オッカ(趙玉花)氏によって再現され、これを再び嫁のペ・キョンファ氏(安東焼酎機能保持者)と、息子のキム・ヨンバク氏(安東焼酎博物館長)に伝承させることで、その脈を受け継いでいます。

イベント時の配布資料より

原料は米と麹(누룩)で、アルコール度数は45%。黒霧島のようにキリッとした味わいを楽しむことができます。飲んだテイストは「名人安東焼酎」と似ていますが、こちらの方がよりすっきりドライな印象。チョコレートがかかったオレンジのグラッセなどにも合いそうな口当たりです。

オルソ安東焼酎(올소)

olso.co.kr

代表:シン・ヒョンソ

オルソは地域のもち米生産農家29軒が参加した100%安東のもち米で酒を造り、低温蒸留して作ります。オルソの柔らい味と豊かな香りは、安東地域内の家元から伝わる門中の焼酎の製造秘法で製造しました。オルソは蒸留器を使って体に有害な成分をできるだけ取り除き、オーク樽で6ヶ月ほど熱成させ、オークの香りとフルーティーな香りが絶品の焼酎を完成させました。また、安東地域のきれいな水で作って柔らかい味と豊かな香りを感じることができます。

イベント時の配布資料より

「オルソ」という名前は、正しい(옳소)という韓国語の慶尚北道の方言からくるものだそう。

安東で有名な「バーバリーもち(바버리찰떡)」というおはぎに似たお餅を作る材料の餅米でお酒を作っています。オークの樽で熟成させているので、ウィスキーのようなウッディな香りが特徴です。

会場に参加した方から「泡盛に似ている気がする」という声が出て、それに対して、オルソの代表は「沖縄の『くら』という蔵元で泡盛の技術も勉強した経験があるので、その影響があるかもしれない。」とおっしゃっていました。

代表おすすめの美味しい飲み方は、ホルモンやチゲと共に楽しむこと。テイスティングした感じからは、フルーツやチーズなどのおつまみにも合うお酒だと思いました。(個人的には、試飲した中で一番好みだったオルソ。次見かけることがあれば、絶対に購入したいと思っています!)

Unsplash Thalia Ruiz

安東ジンメクソジュ(안동진맥소주)

(左)22度、(右)40度
“맹개술도가

代表:パク・ソンホ(박성호)

ジンメク(眞麦)焼酒は韓国で最も古い蒸留酒の歴史を持つ焼酎の名前で、その歴史は1540年にまでさかのぼります。小麦だけを使用して発酵させ、蒸留して作るジンメク焼酒は約500年の間、安東地域で作られるる焼酒の模範的なレシピであり、この技術が書かれた本は政府によって宝物に指定されています。長年の職人の手によって受け継がれたこの焼酒は、厳選された有機の小麦を使って安東のMenge Distillery(メング村)で作られています。ジンメクを作る蒸留所は川と森に囲まれた天恵の美しい環境にあり、環境を考え、持続可能性を最優先の価値としています。

イベント時の配布資料より

韓国焼酎の始まりは14世紀、高麗内モンゴル軍の駐屯から伝わった蒸留酒と推定されますが、焼酎の製法に関する安東地域での最初の文献は、ソンビ·キムユが1540年頃に完成した料理書である「需雲雜方(수운잡방)」です。この需雲雜方に120余りの厨房門のうち60個にも及ぶ酒厨房門がありますが、焼酎としては唯一小麦で作った”ジンメク焼酎”だけが記録されています。続いて1670年にチャン·ゲヒャン(장계향)が著した料理ディミバン(음식디미방)では焼酎3種-小麦焼酎、米焼酎、もち米焼酎が記録されています。現在、米ともち米が酒の主材料である私たちには小麦焼酎であるジンメク焼酎は見慣れないですが、「ジンメク焼酎」は先祖たちが召し上がった由来がある焼酎であり、韓国伝統焼酎の出発点と言えます。

公式ホームページ紹介文より

「ジンメク焼酎」を醸すこの蔵は、できてから4年目の蔵元ということで、安東焼酎の工場のなかでは一番若い蔵だそう。海外進出を目指しお酒を作り、サンフランシスコの蒸留酒イベントや、ロンドンのお酒のイベントでも評価されているとのこと。

この日は、22度と40度の2種類のお酒が用意されていました。香りを嗅ぐとこのイベントで飲んだ他の焼酎とは違う香りが….!お米や餅米で作った他の焼酎とはまた違った麦の香りです。自家農業で作った小麦で作る焼酎である「ジンメク焼酎」の22度は飲みやすく、40度のジンメク焼酎はミンティアのようなスパイシーさが喉に爽やかに残ります。

代表のおすすめは、40度の高いアルコールを楽しむ飲み方。40度以下の焼酎は、ロックやハイボールのようなスタイルで楽しむとより美味しく味わえる、とのことです。私がテイスティングした感じからは、ジンメク焼酎はそのスパイシーさを引き立てるような味の濃い目なラグーソースのスパゲッティやお肉料理に合わせると、口の中がすっきり爽やかに整いそうです。

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Unsplash Nicholas Grande

一品安東焼酎

안동소주일품(주)

代表:イ・ジュフン(이주흥)

輪国産のお米で醸した蒸留酒。安東地域の特産品である安東焼酒は、高麗時代から先祖らが安東地域で蒸留式焼酒を造り方を広く伝えたことにより由来します。「一品安東焼酒」は、安東地域に伝わる蒸留式焼酒を造る秘法に独特な味と香りをつけるため、韓国産のお米を天然の岩盤水と共に発酵させ、茶留したお米の蒸留酒です。原酒を冷凍ろ過させた後、長い時間熱成させた一品安東焼酎の特徴は、臭みがなく、柔らかくて淡泊である上に二日酔いがないことです。

一葉扁酒(인엽편주)

ELLYEOPPYUNJOO

代表:イ・ウォンジョン(92)
野機(ノンアム)宗家の酒蔵で伝統を使って17代目の宗(本家の長男の嫁)の手で直接米酒を醸して造る一葉用酒は、昔から今まで清らかな水と澄んだ空気、米だけで自然発酵させ、米本来の美しく深い香りを持つ、生きた酒です。精製やろ過をせずに時間をかけて完成されたお酒で、様々な味と香りで楽しめます。

ヒゴク醸造場(회곡영조장)

접근제한 홈페이지입니다 :: modoo!

代表:クォン・ヨンボク(권용복)

3代目の家業を受け継ぎ、100%純韓国産米に洛東江(ナクドンガン)の清浄な上流からでる清らかな水で丹精込めて醸したへゴク酒造場。1920年代に始まり、現在2代目のキム・スクジャ氏が54年前から丁寧に酒を造っており、3代目のクォン・ヨンボク代表がその秘法を受け継いで伝統を継承しています。麹を発酵させた後、水を混ぜて酵母と酵素を培養し、ここに蒸米を加えて1週間、低温で完全に熟成させ、後味のすっきりした味が特徴です。

安東焼酎の楽しみ方

安東焼酎は、アルコール度数が高いものが多いので、アルコール度数が低いものから楽しむと酔いすぎずに、安東焼酎の本来の味を徐々に楽しむことができます。度数の高いものは、ウィスキーのように長い時間をかけて、少しづつ味わいながら楽しむのがおすすめです。

安東市の副市長さん

この日のイベントの終盤には抽選会があり、各種安東焼酎や「술술술술」という韓国のお酒の本などがプレゼントされました。

ちなみに私は「民俗酒 安東焼酎」が当選!

今回のイベントでは安東焼酎の魅力や、蔵元の方々の焼酎にかける思いなどを実際に聞くことができる貴重な機会となりました。お話を聞きながらテイスティングをすることで、よりその味わいが深くなったように思います。こういったイベントが今後も開催されて、一人でも多くの方が韓国の伝統酒の魅力を知ることができる機会が増えると嬉しいです。

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韓国を仕事にするかたわら、ブログを書いています。コロナ前は365日のうち100日くらいは韓国にいたので、そのくらいまで戻したい所存です🙏

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